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ホーム > フィトンチッドとは?
ご存知のように樹木は移動することができません。
そのため外敵からの攻撃や刺激を受けても避難できないにもかかわらず、何十年、何百年も生育できるのは不思議ですよね?

樹木は自らの身を護るために、外敵を殺す物質を生成し発散しているのです。

1930年頃、ロシア(旧ソ連)のB.P.トーキン博士が、この植物の不思議な力を発見し、フィトン(植物が)チッド(殺す)と名づけました。
では、どうやって樹木はフィトンチッドを生成しているのでしょう?

植物は光合成によって、無機質から有機質を作りだす唯一の生産者です。

樹木(植物)は光合成によって、炭水化物(ブドウ糖)を作り、酸素を放出します。さらに、樹木はこのブドウ糖から、さらに生存に必要な成分を作りだします。

 ◆主要成分・・・セルロース、ヘミセルロース、リグニン
 ◆微量成分・・・フィトンチッド

主要成分は、樹体を形成するのに必要な成分で、樹体構成成分比率の90%以上を占めます。
微量成分であるフィトンチッドは全体の10%程度もありません。
主要成分は、樹木の種類により、成分、構成比率の差はほとんどありません。
しかしながら、微量成分は樹種によって大きく異なります。成分によっては、特定の樹木にしか含まれないものもあります。
樹木はフィトンチッドを発散して身を護っていますが、緑にあふれた森林を散歩すると感じる、かすかな香りの正体がフィトンチッドです。
その主成分はテルペン類と呼ばれる有機化合物で、揮発性のモノテルペン、セスキテルペンが香りをだしております。

最近では森林浴がストレス解消につながったり、健康づくりに非常にいいことがわかってますが、フィトンチッドも一役買っているのです。

また不揮発性のジテルペン、セスタテルペン、トリテルペンもフィトンチッドの成分で薬理作用を始めさまざまな働きを持っていることが知られています。

フィトンチッドの主な働きは以下の通りです。
・他の植物への成長阻害作用
・昆虫、動物に食べられないための摂食阻害作用
・昆虫、微生物を忌避、誘引
・病害菌に感染しないための殺虫、殺菌 等
フィトンチッドはすでに生活のなかでさまざまな方法で活用されております。
リフレッシュ 森の香気として嗅覚に働きかけ、見も心もリフレッシュする作用があります。
ヨーロッパなどでは、ストレス解消、健康維持などの効果を認められており、森林療法が確立されております。
鮮度保持
木の葉は食べ物の保存に数多く使われております。
桜餅に使われる桜の葉には、クマリンという強い抗菌性を持った物質が含まれております。
柏餅の柏の葉にはオイゲノールという抗菌性物質が含まれており、また、柏の葉寿司などにも利用されております。
消臭・脱臭 森林へ行くと、悪臭の原因となる動物の死骸や枯れた木などがあるにもかかわらず、爽やかな空気が広がっています。
森林には空気を浄化し、悪臭を消す働きがあります。
抗菌・防虫
お寿司屋さんでは、握った寿司をのせる飯台に「ヒノキ」が使われています。ヒノキには、カンファー、α−ピネン、リモネン、カジノールなどテルペン類の成分が多く含まれており、これらの相乗効果により抗菌作用が働きます。
また、総ヒバ造りの家には3年間は蚊が入らないと言われています。
このようにフィトンチッドは、生活のなかで有益であることは明白ですが、植物が作りだす成分のなかには、人体に有害なものもあります。
また、その成分自体が有害でなくても、その利用方法を誤って用いれば、危険を伴うことがありますので、注意が必要です。
(引用、参考文献:「フィトンチッドってなんだろう?」 フィトンチッド普及センター)
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